2013年にプレイしたフリーゲーム
本当はフリゲ2013投票期間中に上げたかったんですけど…
毎年12月31日恒例のこの企画、今年も記事にしました。
今年はイベント(HOTLINE TOKYO 2nd開催告知。扱うタイトルは『ふしぎの城のヘレン』 | NYDGamer)に参加した影響でプレイ数が多くなりました。VIPRPGに偏ってはいますが。ただ反動で年の後半ではあまり数はプレイできませんでしたね。2014年はどうなるでしょうか。
怪奇瘴忌憚
中編ダンジョン探索型RPG。
各地に散らばる「大妖怪」を討伐し、なくなった「御神体」を取り戻すことが目的です。
ラスボス撃破までの時間はゲーム内時間で6時間ほど。実時間でも10時間ほど見ておけばいいでしょう。
主人公はとっても渋い「法師」
このような隠し扉が各所に設置されている(『イストワール』のオマージュ)
ふしぎの城のヘレン
独特の戦闘システムを採用した中編RPG。
主人公ヘレンが「ふしぎの城」を探索していく。
戦闘シーンのぬるぬる動くドットや美しいマップは必見です。
なお、この作品について『HOTLINE TOKYO』というイベントで色々語ったりしていますhttp://www.ustream.tv/recorded/32016653
戦闘では、行動の待ち時間を考慮して敵の行動をうまく制御しつつこちらの行動を選択していくのが重要
さよなら、モナーRPG。
かつて巨大掲示板群「2ch」を中心に数多く作品が発表されていた「モナーRPG」を題材にした中編RPG。
プレイヤーは「オワコンの塔」に閉じ込められたAAキャラたちの運命を変えるために塔を冒険していきます。
フリーシナリオ制を採用し、各イベントも選択によって結末が大きく異なります。また、全体的に独特の雰囲気を持っています。
ツクールデフォルト戦闘を採用していますが、敵味方ともに行動が豊富で楽しいです。ちょっぴり切ないストーリーも魅力的です。
闇市ダンジョン
VIPRPGの「もしもシリーズ」キャラがランダム生成ダンジョンを攻略していくという作品です。
残念ながら未完成。
もしモンクエストモンスターズ
『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』をモチーフにした作品で、
登場キャラがVIPRPGの「もしもシリーズ」の登場人物になっています。
雰囲気の再現度はかなり高いです。
WindⅠ Upgrade
VIPRPGの「もしもシリーズ」の登場人物である「ウィンドI」をステージ中に落ちているポテチを使って様々なパラメータをひたすら強化していき、魔王討伐を目指すゲームです。
元ネタはJohnny UpgradeというFlashゲームだそうです。
デンシャ
入り込んでしまった奇妙な電車の中を彷徨っていく作品。動画サイトでも話題になりました。2時間ほどで最後までいけるのでぜひやってみてはいかがでしょうか。
LIGHT TOWER
VIPRPGの「もしもシリーズ」をモチーフにした作品。
敵の数に限りがある、などシステムにややとっつきにくいところがあるものの、キャラの運用の戦略を立てるのが楽しい作品です。
登場人物たちの軽妙で味のあるトークも魅力的で、ストーリーの最後には感動させられました。
やみいち!
VIPRPGの「もしもシリーズ」の登場人物である「ダークネスⅠ」の運営する店に来た客に対して商品を安くあるいは高く売るかを4段階からどれか一つを選択していくというもの。反応を返した結果は固定ですが、様々なイベントを観ることができるのでキャラクターを知っていると楽しいです。
ミスターホムラー
『魔法少女まどか☆マギカ』をモチーフにしたゲーム。ひたすらコンビニでお釣りの硬貨の枚数が最小になるように支払いをしていくというものです。制限時間と周る店舗数の異なる複数のモードが存在します。非常にためになります。
店員が様々な元ネタを持っていて、中には洞窟物語、ゆめにっき、魔王物語物語といったフリーゲームのネタも入っているので知っているとにやりとできます。
東方星母録
「東方Project」のキャラクターを使ったMOTHERシリーズの二次創作作品。
「ニコニコ動画」において製作中のもののプレイ動画連載の後、完成版が公開されました。
MOTHERシリーズ各作品のネタが詰め込まれていますが、ストーリー全体としてのベースは『MOTHER3』となっています。
その性質から人によって賛否はわかれるでしょうが、私は良い再構成だったと思います。
音楽ファンタジー
残念ながら現時点では未完結でまだコンセプトを提示したという感じのものですが、確固たる世界観を持った美しいグラフィック、ゲームに溶け込んだBGMは体験する価値のあるものだと思います。
Google日本語入力の辞書に入っているフリーゲームのタイトル調査(GoogleJapaneseInput-1.12.1599.100)
(2013-11-04 22:54 『ざくざくアクターズ』追加)
(2013-11-05 21:34 『トゥルーリメンバランス』追加)
(2013-11-16 00:04 『女神の涙』追加)
前回調査から2年ほど経ってるので新たに出たフリーゲームなども含めて再度調査を行いました。
学習結果を使わないようにする方法を変えています。
調査方法
- Windows版Google日本語入力を有効にして、フリーゲームのタイトルの読みを先頭から入力していく。全部入力し終わる前に変換候補にそのフリーゲームのタイトルが現れれば辞書に入っているとして、リストアップしていく。ただし、読みを全部入力した後に出たものでも、表記が十分独特なら可とする
- 変換候補に現れるのが略称でも可
- 学習結果からのサジェストが行われないように、プロパティのプライバシータブで「シークレットモード」にチェックを入れる
- サジェストの最大候補数は9に設定
- BSキーは使用しない
- バージョンはその際の開発版最新版を使用する
- 一般名詞や、その作品以前に使用されている固有名詞のタイトルの場合は調査対象外(『イストワール』『マヨヒガ』『夜明けの口笛吹き』『青鬼』『ダイバーダウン』『STARGAZER』『四面楚歌』『パレット』など)。ただし表記が十分独特なら可とする
- フリーゲームの定義は「第二回みんなで決めるフリゲ音楽ベスト100」*1のものに概ね準拠
結果
使用したGoogle日本語入力での「バージョン」変換結果
GoogleJapaneseInput-1.12.1599.100
変換候補に現れたタイトル | 変換直前の表示 | 入力キー | 備考 |
---|---|---|---|
愛と勇気とかしわもち | あいとゆう | aitoyuu | |
アイワナビーザガイ | あいわな | aiwana | |
アサルとスパイ | あさるとす | asarutosu | |
アナザームーンホイッスル | あなざーむーんほい | anaza-mu-nnhoi | |
Almagest | あるまg | arumag | |
アレックスのひとりかくれんぼ | あれっくすの | arekkusuno | |
アールエス | あーるえ | a-rue | |
いかちゃん | いかちゃ | ikatya | |
いちろ少年忌憚 | いちろしょ | itirosyo | |
今の風を感じて | いまのかz | imanokaz | |
いりす症候群! | いりすs | irisus | |
ヴァンガードプリンセス | ヴぁんがー | vannga- | |
ヴァーレントゥーガ | ヴぁーれ | va-re | |
鬱夫の恋 | うつお | utuo | |
虚ろいの都 | うつろいn | uturoin | |
ウトナと三人の騎士 | うとなとさんにんのき | utonatosannninnnoki | 正式なタイトルは『ウトナと3人の騎士』 |
おばけの行進曲 | おばけn | obaken | |
おばけ屋敷探検隊 | おばけやし | obakeyasi | |
怪異症候群 | かいいしょ | kaiisyo | |
カルマはだれキュラ | かるまh | karumah | |
冠を持つ神の手 | かんむりを | kannmuriwo | |
CardWirth | かーどわ | ka-dowa | |
寄生ジョーカー | きせいじょ | kiseijo | |
キラーベア | きらーb | kira-b | |
クミとクマ | くみとk | kumitok | |
グランドソード | ぐらんどそ | guranndoso | |
グリモアハーツ | ぐりもあ | gurimoa | |
Cresteaju | くれすth | kuresuth | |
コネクトネイバー | こねくとn | konekuton | |
コープスパーティー | こーぷす | ko-pusu | |
サイコ・プラトーン | さいこぷ | saikopu | |
サキュバスクエスト | さきゅば | sakyuba | 十八禁 |
ざくざくアクターズ | ざくざく | zakuzaku | |
しまいま。 | しまいm | simaim | 十八禁 |
Simutrans | しむと | simuto | |
しょぼんのアクション | しょぼんn | syobonn | |
シルフェイド見聞録 | しるふぇ | sirufe | |
シルフェイド幻想譚 | しるふぇ | sirufe | |
人生オワタの大冒険 | じんせいおわたのだいぼうけ | jinnseiowatanodaibouke | |
スターダンス | すたーだ | suta-da | |
スターダストブルー | すたーだすとb | suta-dasutob | |
StepMania | すてっぷm | suteppum | |
セカジカ | せかじ | sekaji | |
セラフィックブルー | せらふぃ | serafi | |
送電塔のミメイ | そうでんt | soudennt | |
誰か開けてモナー | だれかあ | darekaa | |
月夜に響くノクターン | つきよに | tukiyoni | |
剣の舞姫ウォーター | つるぎのm | turuginom | 十八禁 |
ディアボロの大冒険 | でぃあぼろ | dhiaboro | |
テンミリオン | てんみ | tennmi | |
洞窟物語 | どうくつ | doukutu | |
東方自然癒 | とうほうし | touhousi | |
東方星母録 | とうほうせい | touhousei | |
トゥルーリメンバランス | とぅるーりめんばら | toluru-rimennbara | |
ドラゴンオエスト | どらごんお | doragonno | |
ドラゴンファンタジー | どらごんふぁ | doragonnfa | |
ニコニコRPG | にこにこあ | nikonikoa | |
ニコニコワールド | にこにこわ | nikonikowa | |
盗人講座 | ぬすっとk | nusuttok | |
Nepheshel | ねふぇs | nefes | |
のびハザ | のびは | nobiha | |
パトルの軍事博物館 | ぱとる | patoru | |
パポタ | ぱぽた | papota | |
薔薇と椿 | ばらとt | baratot | |
ぱるメロ | ぱるめr | parumer | |
晴れたり曇ったり | はれたり | haretari | |
ハーバーランドでつかまえて | はーばーらn | ha-ba-ran | |
光の目 | ひかりのm | hikarinom | |
BBライダー | びーびーr | bi-bi-r | |
ファーレントゥーガ | ふぁーれ | fa-re | |
フィアードライブ | ふぃあーd | fia-d | |
ふしぎな森のポコラ | ふしぎなm | fusiginam | |
フルメタルパンツァーズ | ふるめたる | furumetaru | |
ペニーガール | ぺにーg | peni-g | |
変愚蛮怒 | へんぐ | hengu | |
帽子世界 | ぼうしせ | bousise | |
包丁さんのうわさ | ほうちょうs | houtyous | |
魔王のアクジ | まおうのあくじ | maounoakuji | |
魔王物語物語 | まおうも | maoumo | |
魔壊屋姉妹。 | まかいy | makaiy | |
魔女の家 | まじょn | majon | |
マックルストーリー | まっくる | makkuru | |
マッスルファイト | まっするf | massuruf | |
マテリアルスナイパー | まてりある | materiaru | |
魔法の塔 | まほうのt | mahounot | |
マリモパンツ | まりもぱ | marimopa | |
ミクものがたり | みくもn | mikumon | |
ムーンホイッスル | むーんほ | mu-nnho | |
ムーンライトラビリンス | むーんらいとr | mu-nnraitor | |
女神の涙 | めがみn | megamin | |
巡り廻る。 | めぐりm | megurim | |
モノリスフィア | ものりすf | monorisuf | |
勇者御一行様殺人事件 | ゆうしゃご | yuusyago | |
勇者の憂鬱 | ゆうしゃのy | yuusyanoy | |
ゆめにっき | ゆめにっk | yumenikk | |
らじおぞんで | らじおz | rajioz | |
ラブレジェンド | らぶれj | raburej | |
ラ・ムラーナ | らむら | ramura | |
らんだむダンジョン | らんだむだ | ranndamuda | |
ランナーズ・エクリプス | らんなーずえ | rannna-zue | |
リーフ村村長物語 | りーふむ | ri-fumu | |
レイクドリャフカ | れいくど | reikudo | |
レディパール | れでぃp | redhip | |
レミュオールの錬金術師 | れみゅお | remyuo | |
ロストシープ | ろすとし | rosutosi | |
ロッコちゃん | ろっこt | rokkot | |
ワーニングフォーエバー | わーにんぐふぉーえば | wa-ninngufo-eba |
また、前回調査時には変換候補に現れていた以下のタイトルが今回無くなっていたいました
さいはてホスピタル |
四聖龍神録 |
タオルケットをもう一度 |
扉の伝説 |
ひよこ侍 |
不可思議なダンジョン |
PRESS START 2013行ってた
今回は全ての演奏曲がこれまでPRESS STARTで演奏されたものから選ばれた総集編のような回で、事前に行われたアンケートの上位10曲+2曲(+アンコール2曲)という構成でした。
そろそろ酒井さん編曲じゃないMOTHERメドレーが聴きたいです。謎のMOTHER2曲外し(8メロディーズはあったが)は今回も謎のまま。。。
PLAYISM2周年パーティに参加してました
PLAYISMという、ゲームの販売サイトがあります。
私がここを知ったのは確か4gamerに載っていた「ゆめにっき配信開始」のニュースリリースでだったと思います。
当時は「アーティスティックなインディーゲームを配信する」的なことを自称していて「なんだこれは」と思っていたのですが、フリーゲームを含む配信作品が増え、私が近年まれに見る良作だと感じたリメイク版『La-Mulana』と「心中する」*1覚悟を表明したり、英語版サイトを開設しフリーゲームを含む日本の作品を英訳し配信する、といった様々な活動を見ていくうちに、彼らが日本のインディーゲームシーンを本気で盛り上げ、海外にも広めようとしているということに確信を持つに至りました*2。
ちょうど一月前の5月12日、大阪でそのPLAYISMの2周年パーティーが開催されました。
私は埼玉在住なので、当初はスルーしようかとも思っていたのですが、目の前にチャンスがありながら色々とフイにしてきた人生を振り返った上で、ここは行くべきだと決心して行って来ました。既に何らかの形で顔を合わせたことのある方も何人か参加されているというのも大きかったです。
実際のところ行ってよかったと心から思っています。
敬愛するNIGORO*3の方々とも挨拶出来ましたし(なんと全員集合されていた)、Twitterなどで認識していた方々や、ゲーム作りをされてる学生の方、フリーゲームのファンの方などともお話をすることができました。
お会いした方にはバレてますが、こちらからなかなか話しかけられない性質なので、声を掛けて頂いた方にはほんとうに感謝です。
実は学生の方とも話す、という事は一つの目標にしていました(これも向こうから声をかけてもらった)。
あと、実はもう一つ、NIGOROボスのならむらさんと話すという目標が実はあったりしました。ここだけの話、実は以前「洞窟物語のウラガワ」というイベントに参加したのも、半分以上ならむらさん目当てだったりしました…
その時はならむらさんが側を通るときにニヤニヤしながら眺めてることしかできなかったのですが、今回は何言か伝えることができました!
以下ダイジェスト
- NIGORO3人の前でハンドルか本名…なんとお呼びしたらいいか困惑(どちらでもいいとおっしゃっていただいた)
- 名刺を拝見し、御三方にそれぞれ肩書きがあることを初めて知る。あとメールアドレスのドメインが…
- NIGORO母体組織のアスタリズム*4社長のPANDAさんには、色々とお世話になりました
- NIGOROサミエルさんの見てる所でHMD付けて3D立体視版La-Mulana*5のボスラッシュをプレイしていいところ見せようとするもヴィーにめためたにやられる
- 「調子悪いとほんとダメなんですよね」「そう作ってるから」
- 二次会。現役ゲームデベロッパーと学生とタダのゲームファン(自分)などを交えてのぶっちゃけ座談会
- WOLFさんのキャラにちょっと衝撃を受けました
- La-MulanaSteam配信記念生放送で作成されたイラスト一式を頂いてしまいました…
- これ頂いてもどうしたいいかわかりませんよ…と言ったら「Twitterで晒せば」などとアドバイスをいただきましたので、そのうちやろうと思います
なんかLa-Mulanaの話ばかりになってしまいましたが、好きだからしょうがないですね…
残念だったのは、ゲームプレイコーナーに海外インディーゲームが無かったことですね。まだ買っていないソフトもプレイ出来ればと思っていました。
あと、くろいひとさんのサイトに、写真が大量に掲載されたレポート(http://909.xii.jp/blog/2013/05/12/playism2%E5%91%A8%E5%B9%B4%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%81%AB%E8%A1%8C%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F/)もありますので、まだご覧になっていない方は是非そちらもどうぞ。私のこともちょろっとだけ言及していただいております。
PLAYISMの、日本のインディーシーンを盛り上げ、海外にも広めるという活動はほんとうに素晴らしいと思います。特に私はフリーゲームに素晴らしい作品が数多く存在しながらも、世間的には無いものと扱われている現状をかねてから残念であると思っていたので、そのフリーゲームにもスポットを当てていることも嬉しく思っています。願わくばビジネス的にも成功して欲しいところです。
*1:http://nigoro.jp/ja/2012/11/la-mulana%E3%81%A8%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%81%AE%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E3%81%AE%E8%A9%B1/
*2:まあ当初はそうなるのは『魔王物語物語』の英訳版が大成功を収めるのを確認してからにしようと思っていたのですが
*4:NIGOROとアスタリズムの関係は、いま話題のアトラスと株式会社インデックスの関係に近いと言えばわかりやすいだろうか。わからない人にはわからないか…
*5:リメイクPC版のおまけモードhttp://nigoro.jp/ja/2012/11/secret-function-on-pc/ 残念ながら自分は左右の視力差が大きく、かろうじて足場がちょっと浮き出て見えるくらいだった
任天堂ゲームセミナー2013の開催が発表される
2012年の株主総会の質疑応答において任天堂の岩田社長が言及していた通り*1、任天堂ゲームセミナーが3年ぶりに開催されることが正式に発表され、募集の予告が行われていますhttp://www.nintendo.co.jp/etc/seminar/。
トゥイッター効果なのか、はてなブックマークでも非常に多くのブックマークを集めており、例年に比べて注目度が高いように思われますhttp://b.hatena.ne.jp/entry/www.nintendo.co.jp/etc/seminar/。
学生を対象としたもので、受講生は任天堂のゲーム開発者の指導のもと、チームを組んで1年に満たない期間で一本のゲームソフトを制作します。
ここ最近はニンテンドーDSがターゲットで、2006年度からはゲーム売り場やWiiのDSダウンロードサービスで受講生の作品が配信されていましたが、今回は先日GDCにおいて発表されたNintendo Web Frameworkを用いてWii U向けのソフトを制作することになるそうです。この辺りあんまり情報を追っていなかったのですが、Java ScriptやHTML5といったWeb系技術を使ったものだそうです。
また、今回は初めて東京・大阪の二地域での募集、そして講義や制作は在宅で行う在宅型のスタイルとなりました。これまでは首都圏のみで募集し、講義も神田にひっそりと建つ任天堂のビルで行われていたようですhttp://goo.gl/maps/uYPz7(任天堂のセカンドであるHAL研究所の東京開発センターも入居)。
在宅型ということで、受講生同士や講師とのやり取りはおそらくグループウェアのようなものを使ってのものが中心となるのだと思います。ネット上でのやり取りを中心とした制作の実験的な意味もあるのでしょうね。自分のようにミーハーな人にはちょっと残念かもしれません(発表会などで互いに顔を合わせる機会はあると思います)。講義は決まった時間に行われるようですが、ちょうどその時間にインターネット回線がトラブったりするときついですね。おそらく録画されて後からも見直せるようになっているのでしょうが、。
Web系技術を採用することでどういう開発スタイルになるのかも気になります。GDCでのプレゼンによると、PC上でも動作を確認できるようですhttp://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20130328_593647.html。
実機(開発機材)への送信方法がこの記事では不明ですが、もしかしたらWebを介すのかもしれません。USBとかだと不便な気がするので。
あまり言及されていないようなのですが、今回ディレクター・その他・プランナー(年度によって呼び名が違う)枠での募集がなくなっているのも気になるところですね。まあこれまでもプログラム・グラフィック・サウンドのどれにも全く関心のないという人はこの枠でも採用されにくかったのではと思いますが、今回それが明確に打ち出されることになったわけですね。運営統括の手塚卓志さんも「勉強次第で技術者でなくてもゲームを作ることもできるくらいの環境を用意しました」とおっしゃっていますし(その後にさらっと、「好きな時間にいくらでも密度の高い制作が可能になるはずです」と書いてるのには、自分みたいな人間はお、おう…となってしまいます)。
程度の差こそあれ、同じゲーム制作を志す仲間の集まるこのゲームセミナーという場は、クリエイティビティを発揮するには最高の環境なのではないかと思います。また、サウンド、グラフィック、プログラムと異なった関心をもつ人からも大いに刺激を受けられるはずです。もしかしたら自分の気づいていなかった能力が目覚めるきっかけにもなるかもしれません。資格のある人は、少しでも興味があるならば是非とも応募するといいと思います。
あと完全に余談なのですが、私が任天堂ゲームセミナーの面接に行った時、待合スペースには過去のセミナー作品の入ったカードとDSが置いてあって、名作と名高い『ネコソギトルネード』などをプレイすることが出来ました。多分今回もそうなってると思うので、過去のセミナー作品をもう一度プレイしてみたいという方も是非(笑)
ただ、もし実際に受講するということになりましたら、これをきっかけに人生を変えてやる、くらいの気持ちで望むのがいいんじゃないかなと思います(個人的に、無理をすることはないと思いますが…)
*1:http://www.nintendo.co.jp/ir/stock/meeting/120628qa/index.html